妻が2月5日に退院して・・・
一週間はいつもの”強いママ”で家庭を子供たちを守ってくれていた。
相変わらず夫の私は「妻のサンドバッグ状態」だった(汗)
そんな手術で切除した後も癒えてきて、
一応、術後経過のための診察のために病院へ向かった妻だった。
突然!妻から電話があり、
「病院へ家族の同席が必要みたいで・・・」
「取ったしこりが悪性だったみたい」
「ええッ!?」
私も寝耳に水!
まさか!ママがガンになるなんて!
時間を作ってママと一緒に再度、病院へ説明を聞きに行った。
先生の話では・・・
「浸潤性乳管癌」
最初の昨年の検査では針を刺しての病理検査で「悪性」とは診断されなかった。
さらに放置していた期間、
「悪性リンパ腫」の成長とは思えないくらい早い大きさへの変化に、
担当医も・・・
「癌じゃないですね。」
と年明けにもまだ「良性」だと診断していた。
だけどしこりはしこりなので、妻は手術による切除を希望した。
そして胸のしこりを訴えてから4か月越えではじめて・・・
2月12日に「乳癌」と診断されたのだ。
「僕も悪性だとは思いませんでした。」
おいおい先生しっかりしてくれよ!
「今回、切除した腫瘍から悪性の癌だと病理検査から結果が出ました。」
ちょっと遅くないか???
私も妻も何を信じていいのか?現実も受け止められないまま、
先生の話も安心して聴ける状態ではなかったのだ。
説明から「ステージ」などはまだ判断もつかなくて、
今後の治療方針などの説明が始まった。
担当の「乳癌専門」の看護師さんが丁寧に時間をかけて、
今後の治療に対しての流れやわからないことまでを説明してくれたのだ。
病理検査ってどこまで信用できるんだろうか?
子供はまだ小さいし・・・
今後の家族はどうなっていくのか???
ママが癌?
嘘だろ!
なんで健康的な生活をしていることが自慢なママが、
ありえない!信じられない!なんで?
しかも極め付けが、
トリプルネガティブ
なんだ?聞いたこともない種類の呼び名だ。
すべてが陰性で抗がん剤治療しか方法はないようだ。
病院側から今後の治療方針で勧められたのが・・・
まずは前回の「良性だ診断されたしこりの除去手術」では、
乳癌の腫瘍の除去ではなく通常のしこりの除去と想定しての手術なので、
もう一度、疑われる部分の切除をすることが必要になった。
そのための全身のMRIやCTスキャン検査も必要になる。
さらに先生が言うには・・・
「部分切除も全摘も同じなので手術日まで時間があるから十分に検討してください。」
ここで選択を迫られたのだ。
全摘の場合・・・手術後⇒抗ガン剤治療で一つの治療セットが終わる。
部分切除の場合・・・手術後⇒抗がん剤治療⇒放射線治療までで一つの治療セットが終わる。
治療は時間もかかり、入院と通院を合わせた大変なものだけど、
部分切除で乳首を残して置けるということを重要視したママは、
部分切除に最終的には決めたのだった。
さらに考えなくてはいけないのが、
抗がん剤治療による「脱毛」だった。
つまりはウィッグの購入なのだ。
今まで他人事のようだった「癌」が我が家にもやってきたのだ。
しかも家族で一番健康的なママがなるなんて!
何を根拠に癌になるのか?私はまったく理解できなくなった。
そして、ママに死んでほしくない!という気持ちが日増しに強くなった。
とにかく私にできることは、頼りないダメ夫でもできることって何?